全行程約７５Km〜１００km以上の道のりを小学生の子ども達が数日間かけて歩く「じょっぱりロード〜OMOIYARIへの旅〜」は、みんなで励ましあい、協力していく中で、思いやりの心や子ども達の自主性を育んでいく事業です。


　ほぼ初対面に近い、知り合って間もない同じ年代の子ども達は、旅の始めは誰しもがちょっとぎこちなく、何かを話しかけるにもためらいや、はにかんだ姿が見られますが、あっという間に仲良しになっていきます。


　普段は車でひとっとびの自然風景は、自分の足で歩いて見ていくことで、自分の立ち位置に合わせてゆっくりとその姿を変えていきます。そんな大きな自然にいつしか魅了されていくうちに、自分たちの暮らしている郷土（ふるさと）に対して愛着心が芽生えていきます。

　旅の中盤からは子ども達の心がいつしか一つのチームのようにまとまっていく姿が見受けられます。時にくじけそうな子どもがいれば、周りの子ども達は自然に励まし、中には手を取って共に歩いてくれる子ども達も生まれてきます。このような仲間意識はいつしか、旅の完歩と同時に、自分の周りにいる人びとに対して思いやりの心を育んでいきます。